2017/10/15

祈年祭宮司祝詞

官報・昭和元年十二月二十八日
内務省令第二号/大喪中ニ於ケル官国幣社以下神社大祭式左ノ通定ム(二 祝詞)

祈年祭宮司祝詞

掛けまくも畏き某神社の大前に宮司位勲功爵氏名恐み恐みも白さく、今年の御年始め給ふに依りて、大前に斎まはり清まはりて献奉る御食は和稲・荒稲に仕へ奉りて、御酒は甕の上高知り、甕の腹満並べて、大野の原に生ふる物は甘菜・辛菜、青海原に住む物は、鰭の広物・鰭の狭物、奥つ藻菜・辺つ藻菜に至るまでに置き足はして、天皇命の宇豆の大幣帛を今日の生日の足日の朝日の豊栄登に称へ辞竟へ奉らくを、平けく安けく聞し食して、皇神等の依さし奉らむ奥つ御年を始めて、草の片葉に至るまで、作りと作る物共を悪しき風・荒き水に相はせ給はず、豊かにむくさかに成し幸へ給ひて、天皇が大朝廷を始めて、天の下の国民に至るまで弥遠に弥広に、いかし八桑枝の如く立ち栄えしめ給へと、恐み恐みも称へ辞竟へ奉らくと白す